函館市から北に50キロほど進んだ、森町の鷲の木地区にある遺跡です。
4,000年ほど前の環状列石(ストーンサークル)や、
竪穴墓域(集団墓地)などが、主に発見されています。
2003年の、道央自動車道建設に伴う発掘調査で発見されました。
北海道最大規模の直径を持つ環状列石だったことが判明し、
2005年に、切り通しにする予定だった現地の丘をそのまま残し、
高速道はその真下に、トンネルの形で建設する事になりました。
2006年に、鷲ノ木遺跡として国の史跡に指定されました。
平坦な尾根の、表土を1、2メートルほど剥がしたところで環状列石が発見されたそうです。
1640年に噴火した駒ヶ岳の火山灰が堆積していた場所に埋もれていたそうです。
外帯、内帯、中央帯の3重に石が丸く並べられていました。
ちなみに石の下に墓はありませんでした。
環状列石を作る際には、周辺の地面を削って平らにする工事をしていた事が分かりました。
環状列石の南側からは、大小10個の土壙墓が見つかりました。
2008年には、鷲ノ木遺跡群調査成果展が森町で開催されました。
イカ形土製品は、ここでしか出土していません。
巻貝形土製品なども出土しています。
他にもヒスイの勾玉なども出土しています。